ゆびぬきは裁縫道具

ゆびぬきは、お裁縫で縫い針をグッと押し出す時に使用する裁縫道具です。今は金属の物が主流ですが、昔は余り布で厚紙を巻いて作っていました。
石川県金沢の縫い子さんが、針が滑らぬよう絹の余り糸で刺繍を施し作られたものが今日に伝わり、伝統工芸品の加賀ゆびぬきと呼ばれるようになりました。
新着情報は更新履歴に記載しております 2024/09/21up
加賀ゆびぬきの魅力

厚紙で巻いた土台で作るので、どの部分でも針を受けることができ、金属アレルギーの方でも安心して使えます。
加賀ぬびぬきは、絹糸特有の美しい艶と、糸を直線に渡しながら生まれる様々な幾何学模様に、多くの人が魅了されています。
ゆびぬきの代表的な模様
ゆびぬきにはたくさんの模様があります。その中でも、よく目にする模様は次の4つです。
- うろこ
- 矢羽根(やばね)
- 青海波(せいがいは)
- 矢鱈縞(やたらじま)
〇うろこ模様

三角形が並ぶ伝統模様。2色、3色、4色と色を増やしていくと、より三角模様がはっきりと分かるようになります。
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〇矢羽根(やばね)模様

矢の羽根部分を表す模様。模様を細かくしたり大きくしたり、縞を入れても見た目がガラリと変わります。
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○青海波(せいがいは)模様

海の波をモチーフにした模様。コマ数を変えることで波の数を増やすことができ、バリエーションを楽しめます。
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○矢鱈縞(やたらじま)模様

斜めの線でしましまを作る模様。縞の太さや色に決まりがなく、それゆえに色の組合せは無限大です。
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ゆびぬきは手作業で作っています

指にはめて使うゆびぬきは、見た目は小さい指輪サイズ。この輪っかになった土台も全て手作業で作っています。
好きなサイズの土台が出来たら、真綿をしっかり巻いてから、絹糸で一針ずつ模様をかがるのです。
「かがる」とは、縫うこと。ゆびぬきでは縫うことを「かがる」と言います。

絹糸を1本ずつ重ねるようにかがっていき、表面を隙間なくかがり終えると完成です。
土台作りから完成までは約5時間ほど。いっきに仕上げられないことがほとんどなので、一日数十分、空いた時間にのんびりと進めていきます。こうしてゆびぬきは、機械ではなく人の手で丁寧に作り上げられています。